前回まで珍しい、または美しいと思う倍満を紹介してきましたが、今回と次回は満貫・跳満編です。珍しすぎて、もう倍満くらい貰ってもいいだろうと思う形ですね。
実際これらの役(の組み合わせ)を達成した回数は、1回または2回です。役満御三家はいずれも10回以上達成していることを考えると、ある意味役満よりも難しい・珍しい和了と言えるでしょう。
- 第3位:流し満貫 5翻 満貫 12000+1000 【東1局0本場/東家/門前/ツモ】
- 第2位:立直 七対子 混老頭 5翻 満貫 8000+2000 【東1局0本場/南家/門前/ロン】
- 第1位:海底撈月 対々和 三槓子 ドラ 6翻 跳満 18000+2300 【東1局1本場/東家/副露/ツモ】
第3位:流し満貫 5翻 満貫 12000+1000 【東1局0本場/東家/門前/ツモ】
待ち牌:なし
麻雀では4面子1雀頭の組み合わせで和了できますが、この「流し満貫」という役は唯一、捨て牌の条件によって成立する役です。手牌は関係ありません。その条件というのが
①流局すること
②捨てた牌が全て么九牌であること
③捨てた牌が一度も他家に副露されていないこと
これら3つを全て満たした場合のみ、流し満貫が成立します。最初の方で字牌を捨てるのはよくあるんですが、今回の僕の場合は18牌中12牌が字牌でした。画像を見て分かるように、九萬と一索子を2枚ずつ捨てています。もし捨てなければ普通に和了できたんですが、「流し満貫いけるんじゃね?」という気持ちが勝って捨てたところ、無事に達成できました。ツモ運にも恵まれましたね。
ちなみに放銃者がいないのでツモ上がり扱いとしています。
第2位:立直 七対子 混老頭 5翻 満貫 8000+2000 【東1局0本場/南家/門前/ロン】
待ち牌:一索
七対子自体はそれほど珍しい役ではありません。しかし七対子と混老頭との複合は珍しいです。普通は対々和との複合ですからね。
門前で么九牌を2枚ずつ揃えなければならず、聴牌したとしても単騎待ち。しかもこの場合聴牌したのが残り2巡でした。珍しい形になったけどまあ無理かな、と立直をかけたら運よく下家が当たり牌を出してくれましたね。
なお、混老頭と七対子だけだと4翻止まり(七対子は25符2翻固定のため)。聴牌した後に当たり牌をツモってくるか、立直をかけないと満貫にすらなりません。下記の三槓子と同じく、珍しい割に点数がそれほどない役ですね。
ここでもし、一索の代わりに中を待ち牌にしていれば混一色が加わって倍満になっていたかもしれません。が、場に中は2枚出ているので地獄単騎ですね。一索は一枚も場に出てなかったので、じゃあ待ち牌の多い方を選ぶかということで中を捨てました。
第1位:海底撈月 対々和 三槓子 ドラ 6翻 跳満 18000+2300 【東1局1本場/東家/副露/ツモ】
待ち牌:五筒・八索
暗槓でも大明槓でも加槓でもいいので、槓子が3つ成立した状態で和了すると「三槓子」という役がつくんですが…調べたところ、出現率は0.005%とのこと。すなわち2万局に1回。四暗刻を10回達成すると、三槓子が1回出るか出ないかという計算になります。
なのにたった2翻しかない。ドラが4つもあり他家にあがられる危険を抑えて、ようやくできたのに2翻しかない。清一色と同じ5〜6翻はあってもいいのではないでしょうか。
今回はそれに加えて、全て刻子なので対々和、海底牌であがったので海底撈月、ドラが1つ加わって跳満までいけました。海底撈月もまあまあ珍しい役かつ、僕の好きな役の1つなので、文句なしにこれが1位です。
以上、珍しい満貫・跳満編の紹介でした。
少し話は逸れますが、この記事を書くにあたって他にも候補があり、ちょっとだけ迷ったんですよね。
1つ目が三家和で、3人同時にロンがあった時に流局になるというもの。しかしそもそも満貫や跳満でもないのでこれはすぐに除外。2つ目が対々和・混老頭・三槓子で、もう少し運があれば清老頭や四槓子、あるいはそれらの複合が狙えたという役でしたが、清老頭は後に達成できたので除外(これは後日書く予定です)。
よって上記の3つになりました。次回も引き続き珍しい満貫・跳満編ですが、「ダブル立直」が複合したものを紹介していく予定です。