大学時代から今までにあったこと 脱却編

2パート目です。前回の記事はこちらからどうぞ。

 

 

実家に帰省後〜プログラミングスクール卒業まで

大学に入学してから地獄編のラストまではずっと1人暮らしをしていたので、実家での生活は6年ぶりでした(長期休暇の時にたまに何日か帰省することはありました)。家族からは「今まで何をやってたんだ!」と怒られることはなく、「これから頑張って就職先を見つけて欲しい。応援している」と言われ、それまでは実家で暮らすことに。

とはいえ、複数の就職エージェントを使っても就職出来なった僕に残された手段とは、何があるのでしょうか?

  1. このまま地元(広島)で就活を続け、地元・もしくはその近辺の県に就職する(できればエンジニア)
  2. 勤務地にこだわらずに就職する(できればエンジニア)
  3. 職種にこだわらずに就職する
  4. アルバイトでもいいので仕事をする
  5. ニート生活を続ける

5は論外です。4ではお金はそれほど稼げないし、3はエンジニア以外の仕事になってしまう。1もこれまでの経験からすると、エンジニアになれる可能性は低い。とすると2でしょうか?東京や大阪などの大都市ならあるいは…。

 

そして時間をかけて調べ、「無料でプログラミングが学べて、資格も取れて、就職支援もしてくれるプログラミングスクール(求人はエンジニアのみ)」を見つけました。就職先は首都圏限定とのことですが、すぐにでも就職したい、加えて希望の職種であるエンジニアになれると思った僕はその日のうちに申し込むことに。加えて全てオンライン学習なので、パソコン1台あればOK。まさに僕にとっては好都合なサービスです。

ここで親に「就職先、東京になるかもしれない」と相談したところ「その道を選んだのならそれでいい。頑張りなさい」という返事をもらいました。

 

そして、翌月からプログラミング学習がスタートします。

HTML・CSSJavaPHPなど様々なプログラミング言語の基本を学び、コードの打ち込みを繰り返します。また、課題として「これまで学んできたことを活用し、こういうのを作りなさい」というのが出ます。多少は分からないところが出てきて詰まることはありましたが、自分で検索して調べたり、講師の方に相談したりして解決していきました。

また個人だけでなく、チームで協力してのコーディングもありました。実際の現場ではこうやってシステムは出来ていくんだろうな、と思いながら取り組んでいました。チームのみんなとはオンライン上だったものの、お互いに相談したり、たまに雑談で盛り上がっていたりしたので、そこも楽しかったですね。

 

そして最後の課題が完成し、このスクールを卒業しました。

 

卒業後〜資格の取得まで

翌月からは資格を取得してから就職活動を始めるということになっていたので、その勉強を始めました。

資格の正式名称は「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11」、通称Java Silverと呼ばれるもの。この試験を開催しているオラクル社の公式サイトには、以下のように書かれています。

Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格は、Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格です。日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的としています。

公式サイトより引用

数ヶ月プログラミングについて学んできたし、「開発初心者向け資格」って書いてあるし、そこまで難しくはないのでは?対策本も買ったし、早く合格してやるぜ!

……と、思っていた時期がありました。

 

マジで難しかったです。

 

試験時間からして長いんですよね、これ。

  • 試験時間:180分
  • 問題数:80問
  • 問題形式:多肢選択式
  • 合格ライン:63%以上

対策本には「ある程度のスピードでソースコードを読む必要がある」とあるので、3時間でも足りなくなることがあるくらい、1問あたりの難易度が高いということですよね。

で、そこから対策本を使って学習していったんですが、中々理解できない。章ごとに解答と解説が書かれているのに、頭は「???」状態。他の対策として、IDE(統合開発環境、コードを打って実行することでどうなるのかが分かる)を使ってコードを打ち込んだり、YouTubeの解説動画を見たりしました。かなり時間はかかってしまったものの、模試で9割前後を安定して取れるようになり、翌週に受験。

 

無事合格することが出来ました!

 

ちなみに対策本はこれを使っていました。合格者のブログをいくつか見ましたが、これ1冊で十分だそうです。背表紙にもそう書いてあるし。ただ僕の場合は上記にもあるように、IDEYouTubeの動画も使っていました。

 

就職活動〜内定まで

資格を取った後に待っているのは、就職活動です。以前のエージェントと同じように履歴書・職務経歴書の作成から始まり、模擬面接を適宜実施。書類が通った企業から面接の案内が届き、順次行っていきます。今回は前回と違って資格も取っているし、会社側もある程度それを評価してくれるでしょう。

 

しかし、内定が出ない日々が続きます。地獄再び。

 

適性検査で落ち、最初の面接で落ちる「お見送り」の連絡が次々と来ます。内容も「慎重に検討した結果」とか「他者と比較した結果」とかありきたりなもの。

でも本音は「最初の会社をすぐに辞めていて、そこから今までの空白期間が長いから」でしょうね。たとえ資格を持っていても、面接でいい受け答えが出来ていたとしても、数年間行動を起こさず働いていなかったのは事実です。このうち8ヶ月くらいは就活と上記のプログラミング学習、資格学習をしていたので厳密には違うんですけど、普通経歴書にそんなことは書かないし、面接でも言わないですよね。

20代半ばの僕ですらこんな状況だったので、20代後半とか30代以上までニートをしていてそこから就職できたという人は、本当に努力した人なんだなと思います。

 

それでも諦めず、エージェントが紹介してくれた20社ほどの全日程が終了。この時とっくに2022年は終わっていて、2023年2月下旬になっていました。結果は─────

 

内定:2

昨日と同じものですが、この画像を貼れずにはいられないでしょう

なんと、複数の会社から内定をもらうことが出来ました!こんな僕でも必要としてくれる、そんな会社があったのです。感動で涙が出ました。嬉しくて勝利のポーズを何度もしました。家族に報告したら、週末にご馳走に行かせてもらえました。

 

というわけで、長きにわたるニート生活からの脱却はこれにて終了です。社会復帰するまでに3年もかかってしまいました。もっと早く行動していれば、ニート期間も短いものになったかもしれません。でも、無事に就職先が決まったのでそれで満足です。

 

引っ越し〜現在まで

どちらの会社に行くか決めた後は、引っ越しの準備です。首都圏にある会社なので、すぐに賃貸を決めて引っ越し業社の方に連絡を取りました。この時期(3月)は賃貸も引っ越しも忙しい時期ですが、何とか決めることができました。

なお、引っ越しにかかった費用・賃貸にかかった費用・そして生活費数ヶ月分は全て親から支援してもらいました。本当に感謝しています。

 

そして春から働き始め、そろそろ半年が経過しようとしています。企業自体もそこそこ良く、土日祝は休めるし、残業も今のところはあまりないし、福利厚生もきちんとしている。給料は平均くらいでしょうか。少なくとも世間で言われているブラック企業ではなく、今のところ辞める気は全くありません。これからもエンジニアとして働いていきますよ。

 

本当に色々あった3年間でした。「これまで一番大変だったことは?」と聞かれたら、迷わずこの出来事を答えるでしょう。もしかしたら5年後、10年後にもっと大変なことが起こるかもしれません。しかし僕の人生の中で、これがターニングポイントの1つになることは間違いないでしょう。

 

以上、大学時代から今までにあったことでした。